2014/11/24

Creative Technology社製 EP-660を使ってみた

 お久しぶりです、篠崎です。
 今回は同人の告知とかではなく、本当になんでもない日常に近い話。タイトル通りで、早い話がレビュー記事。同人告知用のブログとこういう類の記事を書くブログ、分離したほうがいいのかなぁ。

 閑話休題、先日またしても新しいイヤホン(正確にはインナーイヤーヘッドフォンだけど)を誕生日プレゼントにもらいました。去年のATH-CKM500から約1年、おおよそ1年に一回のペースでイヤホンを買い替えていることになります。なんでそんなに頻繁なのかっていう話ですが、無精者な私はコードを端末に巻き付けてそのままポッケに放り込むなんていう荒行を常にイヤホンに強いていまして、そのためにだいたい3.5mmピンのあたりが断線してしまうんですよね。そんな荒行やめろって話ですが。
 ですが、ATH-CKM500の場合はその辺りのことは関係ありません。なぜかって、今回の場合は単純に(たぶん横浜駅で)落としたからです。

 そんな私の無精話はおいといて、本題に行こうと思います。今回は、Creative Technology社製のインナーイヤーヘッドフォン、EP-660の個人的な使用感とかのレビューみたいなものです。

 これが私のもとにEP-660が届いた当日のツイートです。どうして当日のツイートを引っ張ってきたのかって、パッケージの写真がどこを探してもコレ以外見つからなかったからです。ちなみにこれは黒なので、正確な型番はEP-660-BKとなります。
 ツイートの日付が今年の8月23日なので、この記事を執筆している時点でこれを使い始めてからほぼ3ヶ月ということになります。その間ほぼ毎日EP-660を使っていましたが、その上での現状での使用感などをつらつらと書いていきます。
 再生機材は、主にミュージックプレーヤー兼アニメビューワーと化している携帯Arrows Me(F-11D)と自宅に置きっぱなしの母艦PC(LIFEBOOK PH74/CN、型名FMVP74CN58)、それに普段持ち歩いているモバイルノート(Let's note CF-J9NYABHR)です。要するに、再生機材は大したことないです。正直、NW-ZX1とか欲しいです。

 さて、このEP-660ですが、コード長は1.2mあります。普通に使うぶんには何の問題もない長さです。私は本体を耳に装着し、3.5mmピンをF-11Dに刺し、F-11Dを上着のポケットに放り込んで常用していますが、何ら問題ありません。
 ケーブルはちょっと硬くてつるっとした感じのビニールコーティングです。Victorのイヤホンのケーブルとだいたい同じくらいですが、オーテクのそれと比べるとちょっと心許ないかも。
 3.5mmピンジャックはゴムラバーで覆われていて、ジャックから引っこ抜くときにちょうどいい摩擦力を産みます。これ、小さいようで大きな工夫。
 ボディはまるっこくて小さめでものすごくシンプルなデザイン。シルバーのブラスチック部分でCreativeのロゴがちろっと自己主張してます(持ち歩いてるとすぐ剥がれますけど)。
 イヤーピースは、Victorのそれに似た口径の大きなものです。というか、もしかしたらVictorと共通のイヤーピースが使えたりするかもしれません(未検証ですが)。私は最初から本体についていたイヤーピースをそのまま使用していますが、Victorのそれに慣れた方は全く違和感なく装着できると思います。オーテクに慣れた方には、シリコンが柔らかすぎてちょっと違和感があるかもしれませんけど。

 先に引用したツイートの写真を見ると、パッケージにでかでかと"Enhanced BASS"と書いてありますが、実際に音を聴いてみると案外バランス型。確かに低音が少しばかり強く感じますが、他社の低音重視イヤホン(VictorのXXシリーズとか)のように、強烈な低音のせいで高音域がぼけてしまうようなことはありません。まあ、もともとのCreativeの音はずいぶん高音寄りな印象があるので、"Enhanced BASS"によってちょうどいい感じになったのかもしれませんが。
 それではここからは、いくつか具体的な曲名を挙げながら、音についての印象を書いていきます。
 capsuleの"Sugarless GiRL"(同名のアルバムに収録)の冒頭では、スチール・ギター独特の音はみずみずしく響き、かつその後から追いかけてくるノコギリ波にも似たシンセドラムの音も鮮明です。オーテクのイヤホンは、どこか高音が硬く、ちょっとばかり潰れてしまっているような印象でしたが、Creativeのそれでは比較的素直な高音が耳に届きます。
 Mitchie Mのアルバム「THE GREATEST IDOL」収録の"FREELY TOMORROW"でも、高音と低音のバランスの良さが光ります。ドラムの低音が連続的に鳴る中でも、高めのメロディーラインはぼけることなく澄み切って聞こえ、かと言って低音がぼけてしまうようなこともなく、二つのラインがそれぞれ仲良く並んでいるような印象です。全体的にこのEP-660は、打ち込み(DTM)系の、わりとドンシャリ感が強い曲との相性が良さそうです。
 その代わりと言ってはなんですが、ボーカルが主題となる曲では少し物足りない感じもします。"A/Z"(SawanoHiroyuki[nZk]のシングル「a/z|aLIEz」収録)では、パワーのあるmizukiの歌声が少し弱々しく控えめに、FictionJunctionの"eternal blue"(アルバム「elemental」に収録)では、ボーカルラインにツヤ消しをしたような感じで聞こえてきます。また全体的に、中音域の音は若干弱く、軽くつぶれたような印象を受けました。ただし、そこまでひどいものでもないので、イコライザで自分好みに調整すれば十分に許容範囲内に収まります。

 総合的に見て、決して損な買い物ではありません。メーカー直販価格でも税込みで4094円と、ATH-CKM500のメーカー直販価格と比較して約3分の1です。それでも高音の抜けはATH-CKM500よりも格段に素直ですし、低音の迫力も引けを取りません。「オーテクのイヤホン使ってたけど、なんか音が硬くて疲れる」といった方は、EP-660を試してみるのもいいかもしれません。また、「Victorの低価格イヤホンを使ってたけど、もっと奥行きのある音が聴きたい」という方にはぜひお勧めです。イヤーピースの装着感もそうですが、ほぼ違和感なく移行できるかと思います

 ちなみに、ATH-CKM500の記事でも騒ぎましたが、このEP-660にもコードホルダーがありません。自分はATH-CKM500を使っていた時、コードホルダーを自作してくっつけていましたが、近いうちにEP-660用のそれも作りたいと思っています。ヤクルトについてくるストローを使うとけっこういい感じに作れました。そのうち作ったらブログに書くかもしれません。

 本日はこれだけです。また何かあったら書きます。
 それではこの辺で。篠崎でした。