先日12月5日に、イオンリテール株式会社から、イオンスマホ第4弾として、ARROWS M01の提供が開始されました(詳細はこちら)。メーカーサイトから引っこ抜いた主要なスペックは以下のとおりです。
機種 | ARROWS M01 | |
---|---|---|
外形寸法(H×W×D) | 約138×67×10.9mm | |
重量 | 約153g | |
連続通話時間 | 約670分 | |
連続待受時間 | LTE | 約700時間 |
3G | 約950時間 | |
バッテリー充電時間 | 約150分 | |
液晶サイズ | 4.5インチHD(有機EL) | |
OS | Android 4.4 | |
カメラ | アウトカメラ | 約800万画素 |
インカメラ | 約130万画素 | |
フラッシュ | (LEDライト) | |
CPU | MSM8926 1.2GHz Quad Core | |
内蔵メモリ | ROM | 8GB |
RAM | 1GB | |
外部メモリ | microSD(上限2GB)/microSDHC/microSDHC UHS-I(上限32GB) | |
電池 | 2,500mAh | |
通信 | LTE | 2GHz/1.8GHz/1.5GHz/800MHz |
3G | 2GHz/800MHz | |
通信速度 | LTE | 150Mbps |
3G | 14.4Mbps |
そんなわけで、ちょうど端末を買い換えたいと思っていた私は、このM01を買うことにしました。実は、イオンスマホは端末のみの購入が可能なのです。
ちなみにスペックを見ればわかるのですが、M01のCPUはZenfone 5と一緒です。Zenfoneのほうが、RAMもROMもM01の容量の2倍だったりして、値段もZenfoneのほうが安かったり(Zenfone 5はASUS直販で28,944円、M01は一括現金払いで税込39,657円)、全体的な分はZenfoneにあるのですが、富士通に育てられた私としては、後述のいろんな理由もあって、M01を買うことにしたのです。
ところで、イオンスマホのfaqを見ていると、「購入には身分証明書が必要」とか、「未成年は購入できない」とか書いてありますが、一括で購入する場合は身分証明書はいらない旨を事前にイオンから回答を得ています。ただ、購入した客のデータは登録が必要らしく、店頭で電話番号(刺そうと思っているSIMの電話番号)、氏名(フリガナのみ)、住所(郵便番号と都道府県まで)を用紙に記入し、データベースにその情報が登録されるのを待つ必要があります。私の場合は10分程度で登録が終わりました。私が店員に声をかけてから商品の確認、注意事項の説明まで含んで、購入完了までに要した時間は総計で約30分といったところです。
それでは以下、ARROWS M01のレビューのようなもの。
1.そとみ
ARROWS M01、購入しました。 pic.twitter.com/qjv3oIhkPP
— まことはフリーライターのお仕事募集中 (@ShinoMako_LG) 2014, 12月 7
というわけで、ARROWS M01を手に入れました。以降、開封しながらいろいろと見ていくことにします。写真が下手なのはどう考えても私がこういった写真撮影に不慣れなせいです。大変申し訳ございません。
今回買ったもの
今回は、ARROWS M01(Black)本体と、アクセサリとして反射防止フィルム(税込518円)と専用ハードケース(税込1058円)を購入しました。全てイオンの店頭で手に入ります。3点で税込合計は41,233円。
箱を開けます
バッテリー、ACアダプタ、充電スタンド、本体と裏蓋が入っています。本体の下の空間に、microUSBケーブルも入っています。
なかみぜんぶ
左から裏蓋、本体、ACアダプタとバッテリー、microUSBケーブル、充電スタンドです。
サイズ比較
左から、今まで使っていたARROWS Me(サイズ(H×W×D):約119×60×10.8mm)、M01(同:約138×67×10.9mm)、リップクリーム(H:7cm)です。やめて石投げないで、コレ以外にサイズ比較になりそうなものなかったんですぅ……。
M01の背面
はい、ここに私がZenfone 5を差し置いてM01を買った理由があります。
お気づきですか? そう、このM01、キャリアロゴが一切入っていないんです。SIMフリー端末なので、当たり前といえば当たり前ですが。
それにしても、このM01のフロント部分にあるのは「ARROWSロゴ」と「Fujitsuロゴ」だけ、背面に至っては「富士通インフィニティ」だけが、中央に凛と刻まれたのみと、全体的にとてもシンプルです。このデザインは、同じく富士通が法人向けに販売するSIMフリースマートフォン「M305/KA4」とほぼ同一です。そう、M01は、どうやらこのM305/KA4をもとに、イオンと富士通が共同で開発した製品らしいのです。
もともと、私はM305/KA4発売のプレスリリースを見て「なんだこの端末欲しい!!」とか思ったのですが、法人向けだから手に入ることはないや、と思っていました。それがその後になってこのM01発売のプレスリリース、加えてスペックからどうやらこのM305/KA4をベースにするらしいとわかって、もはやお正月を待ちわびる小学生のような気持ちで、このM01の発売を待っておりました。かくして、その端末は今私の手元にあります。率直に嬉しいです。お年玉もらった小学生のような気分です。
持った時の感触としては、それなりの厚みがあり、横幅は狭いため、逆にXperia Z3などよりもずいぶん持ちやすいと思いました。背面のプラスチックは非光沢で、多少ざらつきのある加工のため、これが手のひらとちょうどいい摩擦を生んでいる感じです。
画面は720x1280pixelの4.5インチ有機ELディスプレイで、今まで使っていたF-11D(480x800pixel)とは、解像感も発色の良さも比べ物になりません。ギラツキが強いわけでもなく、やさしく、でもしっかりと輪郭のある発色です。要するに、ソニーほどギラギラしてないってこと。
2.なかみ
次は、ARROWS M01の中身のソフトウェアについて。
メニュー画面
プリインストールアプリはこんな感じです。Biglobeとかイオンとか入ってますけど、邪悪な大量のdocomo謹製アプリが入ってないのですっきりしてますね。
あとはとりあえず、何もいじっていない素の状態でのベンチマーク結果など、適当に貼っていきます。
AnTuTu v5.3
まあ、ミドルレンジのスマホ相応のスコアでしょうか。やっぱRAMが大きいぶん、ちょっとZenfone 5の方が速いですね。
Quadrant Standard Edition
古いデバイスしか画面に出てきませんが、Quadrantだとこのくらいのスコアが出ます。
Vellamo Mobile Benchmark
Vellamoのスコアはなんかやたら低いなと思ったら、
エラー
Text Refloのテストが"Failed to set font size"のエラーを出して計測されていませんでした。
ちなみに、標準ブラウザでも同じくなんかエラーを吐き、1130とかそこいらのスコアしか出ませんでした。
まあ私のことなので、これからいろいろとカスタムして、なんか飛躍的にスコアが良くなったりしたらまた書きます。
あとオモシロイと思ったのが、M01に挿入したmicroSDHCカードは、/mnt/sdcard/ではなく、/storage/sdcard1にマウントされます。/mnt/sdcard/には内蔵ストレージがマウントされており、デフォルトでは写真などのデータはこちら側に書き込まれるようになっているようです。おそらくは、microSDHCカードを挿さずとも使えるようにするための方策だと思うのですが。
3.もんだい
……と、問題はここからなんです。ここまで全て順調だったんです。
ここまでひと通りやってから、やっとこさ今まで使っていたF-11DからSIMを引き抜いて、M01に刺して、APNも設定して(なんとBiglobeの他に、b-mobileとIIJmioのAPNはデフォルトで入っていました)、再起動しました。
……あれ、モバイルネットワークにつながらないゾ?
なんか、へんだ(画像の一部を加工しています)
電話番号は認識されているのですが、ネットワークにつながっていません。APNの設定がおかしいのかと思ったらそういうわけでもないらしい。それじゃあと思って「通信事業者」で回線をDOCOMOに設定しようと思ったら「お使いのSIMカードではこのネットワークに接続できません」なんて言われてしまう。どういうことなの……。
まあいいや、とりあえずブログ書こう……と思って、ここまで記事を書いてきたのですが、重大なことを思い出してしまいました。
そういえばこのSIM、3G専用でした。
・Xi(クロッシィ)対応端末はご利用いただけません。詳しくは動作確認端末にてご確認ください。
(SIM設定方法 | スマホ電話SIM、「3G専用SIMについて」より)
そうだ、今まで使っていたF-11DはLTE非対応、3G通信にしか対応していなかったから普通に使えてるんだ。だからうっかり見落としてM01買っちゃったんだ。
悪あがきとばかりに、電話から「*#*#4636#*#*」をコールし、優先ネットワーク設定を「WCDMA Only」に設定してみましたが、やっぱりダメ。
うわー、高い買い物して何してんだ自分――。
まあ、原因を突き止めてから考えれば、もしそうなら別にZenfone 5を買っていてもモバイルネットワーク通信はできなかったでしょうし、なんというか、そこだけはなんか救われた気がします(たぶん救われてない)。
というか、なぜ3G専用SIMだとLTEモジュールを積んだ端末で通信ができない(ネットワークが降ってこない)のでしょうか。もしくは、そもそも原因はそこじゃないのでしょうか。どなたか詳しい方、わかる方がいらっしゃいましたら教えてください。
というわけで、ここまでが、私が今日(もう昨日だ)約4万円を払って、(今のところは)Wi-Fiしかつながらないちょっと小さめのタブレット(にしかならない端末)を購入した話でした。ちゃんちゃん。
P.S.SIMは、満身創痍のF-11Dに戻しました。